<米国株情報>ナイキは急落、第1四半期は市場予想上回るも在庫増を嫌気か

株式

2022/9/30 10:32

 スポーツ用品大手ナイキが29日の夜間取引で、日中終値比9.36%安の86.41ドルと急落した。同日引け後に発表した23年5月期第1四半期(22年6-8月)決算では、売上高、EPSともに市場予想を上回ったが、在庫の急増が嫌気されたもようだ。

 第1四半期の売上高は前年同期比4%増の126億8700万ドル、市場予想(122億7000万-122億8000万ドル)を上回った。純利益は同22%減の14億6800万ドル、希薄化後の1株当たり利益(EPS)は同20%減の0.93ドルだったが、市場予想は売上高が122億ドル後半、EPSが0.92ドルだった。

 北米での過剰在庫処分のための値引き販売やインフレ加速による輸送コストの急増、急激なドル高による為替差損が利益を圧迫。一方、在庫は同44%増の96億6200万ドルと急増し、なかでも北米で在庫が同65%増となった。供給量を増やしてもサプライチェーンのボトルネックが解消されず、製品の輸送にかかるコストと時間が増加している。

 第2四半期(9-11月)については、歳末商戦期の需要増が見込めるため、売上高で11-13%増を予想。ただ、粗利益率は前年同期を3.5-4.0ポイント下回るとしている。また、通期業績については、売上高を5-9%増から1-3%増に下方修正。また、過剰在庫処分のための大幅値下げなどにより、粗利益率は前年同期比で2.0-2.5ポイント低下すると予想した。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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