日経平均は484円安と大幅反落、3カ月ぶり2万6000円割れ、外国人売りを観測=30日後場

 30日後場の日経平均株価は前日比484円84銭安の2万5937円21銭と大幅反落。7月1日(終値2万5935円62銭)以来ほぼ3カ月ぶりの2万6000円割れとなった。朝方は、29日の欧米株安を受け、売りが先行した。先物売りを交えて下げ幅を拡大し、後場中盤には2万5805円59銭(前日比616円46銭安)まで下押した。市場では、外国人投資家の売りが観測され、指数圧迫につながった。売り一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定された。なお、東証プライム銘柄の84.7%が下落した。

 東証プライムの出来高は15億2029万株、売買代金は3兆8586億円。騰落銘柄数は値上がり248銘柄、値下がり1551銘柄、変わらず32銘柄。

 市場からは「日経平均の定期銘柄入替えに伴う第2弾の売り需要への警戒はあるが、やはりボラティリティ(価格変動性)の上昇とともに月末のリスクパリティ・ファンド売りの影響が大きいとみられる。日経平均は2万6000円を割り込み、下値模索の展開が続く可能性がある」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、マツダ<7261.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株が下落し、ブリヂス<5108.T>、TOYO<5105.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株も安い。東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、ファナック<6954.T>、京セラ<6971.T>などの電機株も売られた。任天堂<7974.T>、アシックス<7936.T>などのその他製品株も値を下げ、クボタ<6326.T>、ダイキン<6367.T>、IHI<7013.T>などの機械株や、三菱商<8058.T>、伊藤忠<8001.T>、丸紅<8002.T>などの卸売株も軟調。

 半面、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>、東建物<8804.T>などの不動産株が堅調。協和キリン<4151.T>、アステラス薬<4503.T>などの医薬品株も高い。

 個別では、サンデンHD<6444.T>、武蔵精密<7220.T>、ネットプロテ<7383.T>、FFJ<7092.T>などの下げが目立った。半面、DCM<3050.T>、ウェルビー<6556.T>、日本アクア<1429.T>、SREHD<2980.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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