中国玻璃HDがカザフスタンでのフロートガラス生産開始、中央アジア市場開拓加速
中国玻璃HD<チャイナ・ガラスHD>(3300/香港)は9月28日、カザフスタンに所有するフロートガラス生産ラインの稼働を開始したことを発表した。
同社は2004年設立で、05年6月に香港メインボードに上場した。ガラスおよびガラス製品の生産、販売、ガラス生産技術の研究開発を主業務としており、無色ガラス、有色ガラス、メッキガラスのほか、自動車用ガラス、医療用ガラス、太陽光電池モジュール製品などを手掛けている。中国国内では江蘇、山東、陝西、内モンゴル、福建の各省・自治区に9か所の生産拠点を持つほか、ナイジェリアにもフロートガラス生産拠点を持つ。また、19年にはカザフスタンのガラス企業の株式を69.7%取得して子会社化し、21年には全株式を買収して完全子会社化した。フロートガラスの生産ラインは計14本で、1日あたりの生産量は溶融量換算で7400トン。
21年12月期の売上高は50億6504万元(前期比60.36%増)、純利益は8億194万元(前期は9847万元の赤字)。22年1〜6月期の売上高は20億6197万元(前年同期比1.82%増)、純利益は1億2114万元(同59.90%減)。
28日に発表した公告によれば、同社および子会社がカザフスタンの生産拠点に所有する1日あたり生産量(溶融量)500トンの良質フロートガラス生産ラインが9月より稼働し、10月上旬ないしは中旬にもガラス生産が実現する。同国内では初めてとなるフロートガラス生産ラインとのことだ。
同社はカザフスタンでのフロートガラス生産実現について、大きな潜在力が見込まれる中央アジア市場の開拓が推進され、海外業務による同社の業績成長への貢献度がさらに高まるとしたほか、中国政府が進める「一帯一路」戦略に積極的に呼応するものだとしている。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)
関連記事
-
【深センIPO】太陽光発電用単結晶シリコン製造の内蒙古欧晶科技など3社が上場、いずれも初値が公開価格を上回る
深セン証券取引所では9月30日、メインボードで2社、創業板で1社の計3社が新規上場した。いずれも初値が公開価格を上回った。…続き
-
ソーバルが3日続伸、23年2月期の純利益予想を引き上げ
2022/10/3 9:08
ソーバルが3日続伸、一時87円高の1120円を付けている。前週末9月30日引け後、23年2月期の連結業績予想を修正。売上高を引き下げたものの、純利益を増額し、好感された。 23年2月・・・…続き
-
(再送)AGCが反発、メッセンジャーRNAを国内で生産すると報じられる
2022/10/3 9:07
AGCが反発し、一時70円高の4560円を付けている。3日付の日本経済新聞は、同社が新型コロナウイルスワクチンで用いる「メッセンジャーRNA(mRNA)」と呼ぶ原料を国内で生産すると・・・…続き
-
日経平均が続落スタート、前週末の弱い動きや米国株安で売り優勢=10月3日寄り付き
10月3日の日経平均株価は、前週末比158円26銭安の2万5778円95銭と続落してスタート。前週末9月30日に大幅反落した動きや、現地30日の米国株式が続落した動きもあり、売りが優勢となったようだ・・・…続き
-
中国油気HD、22年1〜6月期は売上倍増で赤字大幅縮小
中国油気HD(00702/香港)が9月28日、2022年1〜6月期の中間決算報告を香港証券取引所で発表した。売上高が前年同期比で倍増し、当期赤字が大きく縮小した。…続き