<相場の読み筋>10月5日

2022/10/5 7:45

 4日の米国株式は、続伸した。NYダウが前日比825.43ドル高の3万316.32ドル、ナスダック総合指数が同360.971ポイント高の1万1176.406ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億9065万株、ナスダック市場が47億1296万株だった。4日にオーストラリア準備銀行(中央銀行)が0.25%の利上げを実施。市場予想平均の0.5%の利上げに対し、利上げ幅が小さかったことから、欧米の主要な中央銀行も、景気に配慮した金利政策に進むとの期待感が台頭し、株式を買い戻す動きにつながった。NYダウ採用銘柄の全30銘柄が上昇し、ボーイングやセールスフォース、ゴールドマン・サックスなどが値上がり率の上位に入っている。

 5日の東京株式は続伸後、もみ合いとなりそう。日経平均株価は、きのう4日も大幅続伸した動きや、現地4日の欧米株式が上昇した流れを受け、買い先行スタートとなろう。ただ、9月13日の直近高値(2万8659円)から10月3日の安値(2万5621円)までの下落幅(3038円)の半値戻し水準(2万7140円)を回復することや、上昇ピッチの速さを警戒した売りに、上値を抑えられる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=144円台の前半(4日は144円65-67銭)と円高方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=143円台の後半(同142円83-87銭)と円安に傾いている。4日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、東エレク<8035.T>、みずほ<8411.T>などが、4日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所清算値比260円高の2万7170円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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