【上海IPO】10日はサイバーレンジ製品企業の北京永信至誠科技など2社が公募開始

サーチナ

中国株

2022/10/6 9:23

 上海証券取引所では10月10日、メインボードへの上場を目指す山東邦基科技(603151/上海)、科創板への上場を目指す北京永信至誠科技(688244/上海)が新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 山東邦基科技は4200万株を発行予定で、公募価格は17.95元。2007年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。ブタ用飼料の研究開発、生産、販売を主業務とし、禽類や反芻動物用の飼料、動物用薬品の販売も手掛ける。自動化生産設備による高品質飼料で業界をリードし、特に山東省および中国東北部で高い市場シェアとブランド知名度を獲得、市場を徐々に中国全土へと拡大しつつある。21年におけるブタ用飼料の全国市場シェアは0.35%、山東省市場シェアは2.53%となっている。

 21年12月期の売上高は20億3491万元(前年同期比18.05%増)、純利益は1億4606万元(同29.33%増)。22年1〜6月期の売上高は7億5555万元(前年同期比27.29%減)、純利益は5688万元(同15.92%減)。

 北京永信至誠科技は1171万株を発行予定で、公募価格は49.19元。10年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。サイバー攻撃対応訓練用の仮装空間であるサイバーレンジ関連製品の販売を主業務としており、行政や企業、教育機関、研究機関などのセキュリティ人材育成をサポートする重要なプラットフォームを提供している。20年7〜12月における、中国の企業向けITセキュリティートレーニングサービス市場シェアは23.35%で、4年連続業界1位となっている。

 21年12月期の売上高は3億2016万元(前期比9.78%増)、純利益は4642万元(同9.75%増)。22年1〜6月期の売上高は7027万元(前年同期比13.63%減)、純損益は1779万元の赤字(同15.29%の赤字増)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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