日経平均は714円安と大幅続落、下げ幅広げる、東証プライム銘柄の約87%が下落=11日後場

 11日後場の日経平均株価は前週末比714円86銭安の2万6401円25銭と大幅続落。心理的なフシ目となる2万6500円を割り込むのは3日(終値2万6215円79銭)以来。朝方は、米金融引き締めへの警戒感から、現地7日の米国株式が下落し、東京市場が休場だった同10日も値を下げた流れを受け、売り優勢で始まった。いったん持ち直す場面もあったが、買いは続かず、再び軟化。時間外で米株価指数先物が値を下げ、台湾、韓国、香港などのアジア株安も重しとなり、先物売りを交えて下げ幅を広げ、後場後半には2万6369円56銭(前週末比746円55銭安)まで下押した。一巡後の戻りは鈍く、引けにかけて安値圏で停滞した。なお、東証プライム銘柄の86.8%が下落した。

 東証プライムの出来高は12億9646万株、売買代金は3兆1594億円。騰落銘柄数は値上がり211銘柄、値下がり1594銘柄、変わらず31銘柄。

 業種別では、水産農林株でサカタのタネ<1377.T>が大幅安。ニコン<7731.T>、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密株や、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、ファナック<6954.T>、TDK<6762.T>などの電機株も下落。ダイキン<6367.T>、クボタ<6326.T>、日立建機<6305.T>などの機械株も安い。富士フイルム<4901.T>、信越化<4063.T>、JSR<4185.T>などの化学株や、板硝子<5202.T>、TOTO<5332.T>、ガイシ<5333.T>などのガラス土石株も軟調。東レ<3402.T>、デサント<8114.T>などの繊維製品株もさえない。

 半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が堅調。川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株も引き締まり、JR東日本<9020.T>、JR西日本<9021.T>、西武HD<9024.T>などの陸運株も高い。

 個別では、マルマエ<6264.T>、大有機化<4187.T>、わらべや日洋<2918.T>、アイネス<9742.T>などの下げが目立った。半面、コジマ<7513.T>、K&Oエナジ<1663.T>、ハイマックス<4299.T>、マーケットエンター<3135.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、28業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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