サーキュレーのIT人材シェアサービス「FLEXY」、関西に本格進出

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2022/10/17 8:59

 サーキュレーション<7379.T>がIT人材のシェアリングサービス「FLEXY」の関西での営業体制を強化する。大阪市に新たな拠点を設け、関西でも旺盛なDX(デジタルトランスフォーメーション)のニーズを取り込む。

 同社は高い専門性を持つプロ人材の経験や知見を、複数の企業で活用する「プロシェアリングコンサルティング」が主力。一方、FLEXYはIT分野の特化し、副業や兼業で働くエンジニアやデザイナーと企業をマッチングするサービスだ。

 FLEXY通じ、企業はプロジェクトごとに専門のIT人材を確保できる。働く側は開発現場に携わることで、さらなるスキルアップにつながる上、週に2-3日の業務やリモートの作業が中心のため、副業をしたにも適した条件でオファーを受けられる。

 関西圏でもこれまでFLEXYを展開していたが、営業拠点を置いたことでより本格的な顧客の開拓が進みそうだ。これを足掛かりに、山陽地方などの西日本での事業拡大に弾みを付ける考え。

 同社の営業利益(単体)は前2022年7月期に5.3億円(前々期比9.4%増)に拡大した。旺盛な人材需要を捉え、今期は6億円を計画している。FLEXYの売上高は前期に30.7億円(前々期比50%増)に伸びているが、関西での営業体制の強化により勢いが一段と加速する可能性が高い。

 プロシェアリングコンサルティングの基盤も順調に厚みを増し、前期末で2万人超(前々期末は約1万7800人)を擁するプロ人材はNFT(非代替性トークン)やWeb3といった最先端領域もカバーする。また、今期はミドルオフィスの採用も強化し、新規顧客の拡大や既存顧客からの追加受注を促進する。

 このほか、プロ人材による企業向けのウェビナー(オンラインセミナー)も登録者数が増えている。プロの知見をトークセッション形式でわかりやすく配信する試みで、20年7月に本格的にスタート。7月には累計視聴数が2万人を突破した。

提供:モーニングスター社

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