ナレッジS、新たにビジネスブースト事業開始――タレントパワーでベンチャーの成長力強化

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2022/10/24 11:07

 ナレッジスイート(=ナレッジS、3999)は新子会社のブーストマーケティングを設立し、新たにタレントテック事業「ビジネスブースト」を開始する。

 同事業はPR支援を行うもので、タレントパワーを活用し、「世間をざわめかせる」ことで、注目度とともに集客力向上を図ることができる。ベンチャー企業、中堅・中小企業など、これまで本格的な宣伝・広告をしたことのないような事業者を対象に、タレントの写真素材を自社サイト、広告・宣伝ツール、営業用資料などに幅広く利用し、マーケティング力・営業力・ブランド力の強化、信用性や採用力の向上などを目指す。

 タレント一人につきさまざまなポーズの写真200~300枚が用意されており、顧客は契約期間中、クレジットなしで、独占的に利用できる。従来の同様の広告展開では複数社が同じ写真素材を使うこともあり、ブランド強化につながらないケースも見られた。ビジネスブースト事業に関しては、本来の広告契約に準じた写真素材に付随するクレジット(「マルC」)もなしで独占的に利用できることから、他社とかぶらないため、影響力が大きく、高い話題性、信頼性が望める。また、年に一度以上、写真素材が更新されていくことも他社にはない魅力だ。

 同事業は月額課金のサブスクリプションサービスとして提供する。基本的には1年契約で、価格は月額30万円~と比較的スタートしやすい価格になっており、初めて広告展開するというベンチャー企業も利用しやすい点が特徴。ただ、従来の広告契約の廉価版ではなく、広告契約を細分化し、その一部を提供するというイメージだ。そのため、大手広告代理店は競合ではなく、協業相手になるとみられる。

 電通グループ出身で、ナレッジSの社長であり、またブーストマーケティングの社長も務める稲葉雄一社長は「タレントパワーを活用して成長加速を図り、ステップアップにつなげてもらいたい。同事業はいわば『広告体験』であり、成長後にさらなる広告展開を望む場合には広告代理店との広告契約につながっていくこともあろう」という。

 株式会社電通クリエーティブX元代表取締役社長の兼藤佳行氏、株式会社電通キャスティングアンドエンタテインメント元専務取締役の神山忠央氏、またキャスティングプロデューサーとして青山真穂(女優:とよた真帆)氏がブーストマーケティングの顧問として就任し、ビジネスブースト事業のアンバサダーを女優の小泉今日子氏が務める。そのほか、中村雅俊、辰巳琢郎、的場浩司、内藤剛志、原田龍二、とよた真帆、大桃美代子、秋吉久美子、杉本彩などの各氏がモデルとして参加し、スーツ姿やナチュラルウエア、着物姿や、業界特化型(建設業向け、内装業向け、スポーツ業界向け、サウナ業界向けなど)の衣装を着た写真素材の中から、自社に合った写真素材を選ぶことができる。写真撮影の際、タレント側から積極的に「自分のイメージに合う業界」や「それに合った服装・ポーズ」などの提案もあり、タレントの個性を生かした展開も期待される。

 顧客として、マーケットエンタープライズ(=Mエンター、3135)、セグエグループ(3968)、みらいワークス(6563)などが既に決まっている。早いところでは11月にサービスの利用を開始する予定だ。

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