三井松島HD急落、豪炭鉱拡張を当局が拒否――会社側「今後の影響精査」

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2022/10/28 12:05

 石炭事業を手掛ける三井松島ホールディングス(1518)が、この日の前場に急落、一時前日比21.8%安の2400円を付けた。豪州のグレンデル炭鉱の計画が州政府によって拒絶されたことが嫌気された。

 豪ニューサウスウェールズ州のIPC(独立計画委員会)はこの日、三井松島HDが同州でリデル炭鉱を共同運営するスイスのグレンゴア社による、同州のグレンデル炭鉱への拡張を却下したと発表。付近にある歴史的建造物に影響を与えるためだという。

 三井松島HDは現在リデル炭鉱で採掘を行っているが、隣接するグレンデル鉱区への拡張を目指していた。発表を受け、株式市場では同社の石炭事業の先行きに不透明感が生じたとの見方が広がった。前場の安値はおよそ5カ月ぶりの水準に相当する。

 三井松島HDの広報担当者は、「当局の発表は把握しているが、今後の当社への影響はこれから精査する」と話している。

(写真:123RF)

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