日経平均は482円高と大幅反発、買い気根強く6週ぶり2万7500円回復、75日線超えも=31日後場

 31日後場の日経平均株価は前週末比482円26銭高の2万7587円46銭と大幅反発。9月20日(終値は2万7688円42銭)以来ほぼ6週間ぶりに2万7500円台を回復するとともに75日移動平均線(2万7560円99銭)も超えた。朝方は、良好な米企業決算を背景に前週末の米国株式が大幅高した流れを好感し、買い優勢で始まった。いったん2万7500円台を回復した後、上値が重くなったが、好業績銘柄中心に買い気は根強く盛り返し、大引け間際には2万7602円99銭(前週末比497円79銭高)まで上伸した。

 東証プライムの出来高は12億2850万株、売買代金は3兆1853億円。騰落銘柄数は値上がり1478銘柄、値下がり314銘柄、変わらず45銘柄。

 市場からは「なかなかダレてこないが、6月や8月にかけての戻りに比べると弱さが感じられる。ショートカバー(買い戻し)はかなり一巡し、新規資金が入ってこないと一段の上値は難しいのではないか。全体はもみ合いながら、決算にらみで個別株物色の流れになる」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、京セラ<6971.T>、TDK<6762.T>などの電機株が上昇。ダイキン<6367.T>、ジェイテクト<6473.T>、SMC<6273.T>などの機械株や、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も高い。TOYO<5105.T>、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も引き締まった。任天堂<7974.T>、バンナム<7832.T>、ヤマハ<7951.T>などのその他製品株や、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>、アイフル<8515.T>などのその他金融株も堅調。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、スズキ<7269.T>などの輸送用機器株も買われた。

 半面、ガイシ<5333.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株が下落。石油石炭製品株では、ENEOS<5020.T>がさえない。

 個別では、スタティアH<3393.T>、東エレデバ<2760.T>、アルプスA<6770.T>、バイタルKS<3151.T>などの上げが目立った。半面、GセブンHD<7508.T>、共英製鋼<5440.T>、ベネ・ワン<2412.T>、大平金<5541.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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