<相場の読み筋>11月10日

2022/11/10 7:45

 9日の米国株式は、4日ぶりに反落した。NYダウが前日比646.89ドル安の3万2513.94ドル、ナスダック総合指数が同263.025ポイント安の1万353.175ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億4604万株、ナスダック市場が47億8934万株だった。

 米中間選挙の開票が進み、野党・共和党が下院で過半数を取る勢いとなっているが、上院では与党・民主党と接戦を繰り広げている。選挙前は、共和党躍進への期待感から買いが優勢となっていたが、民主党の善戦や、NYダウが直近3営業日で1160ドル近い上昇をみせていたこともあり、短期的な利益を確定する売りに押されたようだ。また、暗号資産市場では、暗号資産交換業大手のFTXを巡る問題から主要暗号資産が暴落しており、投資家心理の悪化につながっている。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、テスラやアドバンスド・マイクロ・デバイシズ、エヌビディアなどが下落している。

 10日の東京株式は続落後、軟調な展開か。日経平均株価はきのう9日に上値の重い展開だったことや、現地9日の欧米株式が下落した流れから、売り優勢のスタートとなりそう。米10月CPI(消費者物価指数)の発表を控えることもあり、森(指数)よりも木(個別株)への物色が中心になりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=146円台の半ば(9日は145円50-53銭)と円安方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=146円台の半ば(同146円45-49銭)と小動き。9日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、クボタ<6326.T>、ホンダ<7267.T>などが、9日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所清算値比130円安の2万7520円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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