明日の日本株の読み筋=軟調な展開か

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2022/11/10 16:30

 11日の東京株式市場は、軟調な展開が続きそうだ。先行き不透明感があるなか、週末要因もあり、手じまい売りが強まる場面も想定される。ただ、現地10日に発表される米10月CPI(消費者物価指数)の内容次第では、「上下に振れることも想定される」(中堅証券)との声が聞かれ、利上げ打ち止め感につながるようであれば、上抜ける場面もありそう。また、23年3月期第2四半期の決算発表のピークを迎えることから、個別株物色が一層強まる展開も想定される。

 10日の日経平均株価は、前日比270円33銭安の2万7446円10銭と大幅に続落して取引を終えた。現地10日発表の米10月CPIの発表を控え、市場では「CPI次第で、次回12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)での利上げ幅に影響を及ぼすことも想定されポジションを持つ動きは限られた」(他の中堅証券)との見方があった。10日の取引終了後、東京証券取引所が発表した11月第1週(10月31日-11月4日)の投資部門別売買状況(現物株)によると、金額ベースで海外投資家は3904億円の買い越しで、2週連続で買い越し。一方、個人投資家は931億円の売り越しで2週連続の売り越しとなった。

提供:モーニングスター社

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