<相場の読み筋>11月11日

2022/11/11 7:45

 10日の米国株式は、急反発した。NYダウが前日比1201.43ドル高の3万3715.37ドル、ナスダック総合指数が同760.972ポイント高の1万1114.147ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億9320万株、ナスダック市場が61億671万株だった。注目された米10月CPI(消費者物価指数)は前月比7.7%上昇し、市場予想平均の同7.9%を下回った。CPIの伸び鈍化を受け、12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)において、利上げ幅を従来よりも引き下げるとの観測が強まり、株式を買い戻す動きが強まった。NYダウが終値ベースで1200ドルを超える上昇をみせるのは、20年4月6日(1627.46ドル高)以来、2年7カ月ぶり。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、エヌビディアやアドバンスド・マイクロ・デバイシズ、アマゾン・ドットコムなどが上昇し、同指数の上昇を支えた。

 11日の東京株式は反発後、上値を試す場面もありそう。日経平均株価は、きのう10日に大幅続落した反動や、現地10日の米国株式が急反発した動きを受け、買い先行スタートとなろう。市場を覆っていた不透明感がやや後退し、買い戻す動きが強まり、心理的なフシ目の2万8000円を超える展開も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=140円台の後半(10日は146円30-31銭)、ユーロ・円が1ユーロ=143円台の後半(同146円26-30銭)と急速に円高方向へ振れている。10日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天グループ<4755.T>、富士フイルム<4901.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、10日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所清算値比545円高の2万7975円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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