日経平均は300円安と大幅反落し安値引け、利益確定売り続き、ソフバンG株安も響く=14日後場

2022/11/14 15:25

 14日後場の日経平均株価は前週末比300円10銭安の2万7963円47銭と大幅反落し、安値引け。朝方は、前週末の米国株高を支えに買いが先行したが、まもなく下げに転じた。前週末に日経平均が大幅高を演じた反動で利益確定売りが出やすく、円高も輸出関連株の重しとなった。利益確定売りが続き、引けにかけて下げ幅拡大の流れとなった。なかで、ソフバンG<9984.T>の株価が大幅に下落し、マイナス寄与度が182円弱となり、指数に響いた面もある。

 東証プライムの出来高は14億6035万株、売買代金は3兆8284億円。騰落銘柄数は値上がり471銘柄、値下がり1326銘柄、変わらず39銘柄。

 市場からは「前週末に大きく上げた反動とは言え、ソフバンG<9984.T>株安に足を引っ張られた面がある。ここからの上値は重いとみられるが、直近のチャート好転を踏まえると、下に仕掛ける動きも出にくい」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、上組<9364.T>、三菱倉<9301.T>、三井倉HD<9302.T>などの倉庫運輸関連株が軟調。ソフバンG<9984.T>、KDDI<9433.T>、NTT<9432.T>などの情報通信株も売られた。北越コーポ<3865.T>、王子HD<3861.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙株や、DOWA<5714.T>(ストップ安)、フジクラ<5803.T>、大阪チタ<5726.T>などの非鉄金属株も安い。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、大成建設<1801.T>、大林組<1802.T>、鹿島<1812.T>などの建設株も値を下げた。コスモエネH<5021.T>、ENEOS<5020.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株もさえない。

 半面、資生堂<4911.T>、信越化<4063.T>、JSR<4185.T>などの化学株が堅調。ガラス土石株では、TOTO<5332.T>が上昇した。

 個別では、ミルボン<4919.T>がストップ安となり、ツバキナカ<6464.T>、LINK&M<2170.T>、スプリックス<7030.T>などの下げも目立った。半面、平田機工<6258.T>がストップ高となり、帝国電機<6333.T>も一時ストップ高。アシックス<7936.T>、ホシデン<6804.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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