日経平均は26円高と小反発、引けにかけ上値重い―米株先物高にアジア株高は支えも買い気鈍い=15日後場

 15日後場の日経平均株価は前日比26円70銭高の2万7990円17銭と小反発。朝方は、14日の米国株安や、取引開始前に発表された日本の7-9月期GDP(国内総生産)速報値のマイナス成長が重しとなり、売りが先行した。ただ、下値は限定的で、一巡後は持ち直した。午後は強含み、一時2万8038円63銭(前日比75円16銭高)まで値を上げた。時間外取引で米株価指数先物が高く、香港ハンセン指数などのアジア株高も支えとして意識されたが、買い気は鈍く、引けにかけて上値の重い動きとなった。なかで、非鉄金属株、鉄鋼株や、銀行株などが堅調だった。

 東証プライムの出来高は12億1130万株、売買代金は3兆1707億円。騰落銘柄数は値上がり1091銘柄、値下がり678銘柄、変わらず67銘柄。

 業種別では、フジクラ<5803.T>、住友鉱<5713.T>、三菱マテリアル<5711.T>などの非鉄金属株や、日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>、大平金<5541.T>などの鉄鋼株が堅調。三井住友<8316.T>、三菱UFJ<8306.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株も高い。郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も買われ、日本紙<3863.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株も引き締まった。

 半面、リクルートH<6098.T>、エムスリー<2413.T>、電通グループ<4324.T>などのサービス株が下落。鉱業株では、INPEX<1605.T>が軟調。ヤクルト<2267.T>、サントリBF<2587.T>、味の素<2802.T>などの食料品株も安く、東電力HD<9501.T>、Jパワー<9513.T>などの電気ガス株も売られた。

 個別では、KPPGHD<9274.T>、新田ゼラチン<4977.T>がストップ高となり、フォスタ<6794.T>、野村マイクロ<6254.T>などの上げも目立った。半面、アウトソシン<2427.T>、日医工<4541.T>(監理)がストップ安となり、人夢技術G<9248.T>も一時ストップ安。ダブルスタン<3925.T>(前場に一時ストップ安)などの下げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、25業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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