日経平均は191円安、朝高後に下げ転換、地政学リスクが重し

 16日午前10時時点の日経平均株価は前日比191円91銭安の2万7798円26銭。朝方は、15日の米国株高を支えに強含んで始まったが、まもなく下げに転じた。ポーランド外務省は15日、ロシア製ミサイルが国内に着弾し2人が死亡したと発表し、地政学リスクが警戒され、重しとなった。株価指数先物主導で下げ幅を拡大し、一時2万7743円15銭(前日比247円02銭安)まで下落した。その後は下げ渋っているが、戻りは鈍い。

 業種別では、T&DHD<8795.T>、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株が下落。ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>、テルモ<4543.T>などの精密株も安い。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も売られ、JR東海<9022.T>、JR西日本<9021.T>、西武HD<9024.T>などの陸運株も値を下げている。

 半面、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が堅調。三井倉HD<9302.T>、三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸関連株も値を上げ、三井物産<8031.T>、丸紅<8002.T>、住友商<8053.T>などの卸売株も高い。

 個別では、日医工<4541.T>(監理)がストップ安ウリ気配となり、シンクロF<3963.T>、T&Gニーズ<4331.T>などの下げが目立つ。半面、ギフティ<4449.T>、DIT<3916.T>、メニコン<7780.T>などの上げが目立つ。

提供:モーニングスター社

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