<相場の読み筋>11月17日

2022/11/17 7:45

 16日の米国株式は、反落した。NYダウが前日比39.09ドル安の3万3553.83ドル、ナスダック総合指数が同174.751ポイント安の1万1183.659ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億6709万株、ナスダック市場が43億4335万株だった。米ディスカウント大手ターゲットが22年11月-23年1月期の業績予想を下方修正。年末商戦を控え、消費への影響が警戒され、軟調に推移した。また、米メモリーチップ大手のマイクロンは、DRAMとNANDのウエハーを減産すると発表し、同社株をはじめ、アプライド・マテリアルズやアドバンスド・マイクロ・デバイシズ、エヌビディアなどの関連銘柄にも売りが広がった。エヌビディアは通常取引終了後、8-10月の決算を発表している。米10月小売売上高は前月比1.3%増となり、市場予想平均の同1.0%増を上回ったが、市場の反応は限られたようだ。

 17日の東京株式は、軟調な展開か。日経平均株価はきのう16日、下げ渋る動きをみせたものの、現地16日の欧米株式が下落した流れを受け、売り優勢スタートとなりそう。手がかり材料難のなか、消去法的に値動きの軽い中小型株への個別物色が中心になるとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=139円台の半ば(16日は139円37-39銭)、ユーロ・円が1ユーロ=145円前後(同144円98銭-145円02銭)と小動き。16日のADR(米国預託証券)は円換算値で、アドバンテスト<6857.T>、ローム<6963.T>、東エレク<8035.T>などが、16日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、16日の大阪取引所清算値比120円安の2万7920円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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