日経平均は30円安と小幅続落、午後は先物売りに再度マイナス圏入りも下値限定=18日後場

 18日後場の日経平均株価は前日比30円80銭安の2万7899円77銭と小幅続落。朝方は、現地17日のSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)高を受け、半導体関連株などに買いが先行した。いったん下げに転じたが、すかさず持ち直し、前場前半には2万8045円44銭(前日比114円87銭高)まで値を上げた。円安を支えに自動車株など輸出関連株も物色された。買い一巡後は利益確定売りに上値が重くなった。午後は先物にまとまった売りが出たのをきっかけに再度マイナス圏入りし、後場終盤に2万7877円78銭(同52円69銭安)まで軟化した。ただ、下値は限定され、大引けにかけて小安い水準で停滞した。

 なお、ソフバンG<9984.T>株が安く1銘柄でマイナス寄与度が50円強に達し、指数の重しとなった面もある。一方、東証プライム銘柄の53.7%が高く、TOPIX(東証株価指数)の小幅続伸(前日比0.75ポイント高の1967.03ポイント)につながった。

 東証プライムの出来高は11億2625万株、売買代金は2兆9864億円。騰落銘柄数は値上がり986銘柄、値下がり753銘柄、変わらず97銘柄。

 市場からは「下値が堅いとも言えるし、上値が重いとも言えるが、要は先物によるインデックス売買に揺れているだけ。決算も終わり、しばらく目立った材料もなく、トレンドが出る動きは期待しにくい」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株が軟調。エムスリー<2413.T>、楽天グループ<4755.T>、リクルートHD<6098.T>などのサービス株も売られ、HOYA<7741.T>、メニコン<7780.T>などの精密株も安い。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、JR東日本<9020.T>、京成<9009.T>、京阪HD<9045.T>などの陸運株も値を下げた。

 半面、東京海上<8766.T>、T&DHD<8795.T>、MS&AD<8725.T>などの保険株が堅調。エーザイ<4523.T>、協和キリン<4151.T>、小野薬<4528.T>などの医薬品株や、東ガス<9531.T>、大ガス<9532.T>などの電気ガス株も買われた。東レ<3402.T>、三陽商<8011.T>などの繊維製品株も高い。

 個別では、日医工<4541.T>(監理)、ネットプロテ<7383.T>、チェンジ<3962.T>、メドピア<6095.T>などが値下がり率上位。半面、ミクニ<7247.T>(ストップ高)、シンクロF<3963.T>、KPPGHD<9274.T>、オーバル<7727.T>などが値上がり率上位。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、19業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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