アイリッジの小田健太郎社長、第2四半期決算説明会で語る今後の成長戦略

株式

2022/11/25 8:59

 アイリッジ<3917.T>が11日、23年3月期第2四半期累計(22年4月-9月)の決算説明会動画を公開し、代表取締役社長の小田健太郎氏が今後の戦略を語った。

 23年3月期第2四半期累計の売上高は21億9100万円(前年同期比9.3%減)、売上総利益は7億6700万円(同9.2%減)、営業損益は2600万円の赤字(前年同期は8000万円の黒字)。OMO(オンラインとオフラインの融合)領域のオンラインマーケティング、主にデジタルやアプリを中心としたマーケティング領域、および新規事業領域であるデジタル地域通貨を展開しているフィノバレーは増収となり、連結で第2四半期単独では黒字化した。

 オンラインマーケティングの主力プロダクトである、アプリ向けマーケティングツールFANSHIPが、導入アプリの月間でのアクティブな利用ユーザー数が増加したことなどにより、第2四半期のストック型収益は前年同期比17.9%増と順調に推移。一方、主にリアルだったり、店頭やイベントだったりという、OMO領域のオフライン側のマーケティング関連の領域では、新型コロナウイルス感染症の影響が引き続き残り、新規の顧客獲得が遅延し、減収となった。

 それを挽回する施策として「購入スタンプミニアプリforメーカー」という、LINEのミニアプリと関連したデジタルマーケティング施策の取り組みを強化。また新規事業領域であるフィノバレー社が提供するデジタル地域通貨は下期から業績寄与の見込みがあり、23年3月の通期業績見通しは現時点では据え置きとしている。

 同社のOMO領域の、オンラインマーケティングの主力プロダクトであり、アプリに組み込むアプリ向けのマーケティングツール、FANSHIPというプロダクトの導入アプリ数の推移はMAU(マンスリー・アクティブ・ユーザー)が前年同期比36.3%増と順調に推移しており、足元ではこのMAUが8000万を超えるような状況。

 同社のビジネスは、継続的に収益が積み上がっていくストック型収益と、都度の契約で受注して売り上げが計上されるフロー型の収益に大別されるが、FANSHIPから上がるストックの収益が積み上がってきていること等々により、ストック型は前年同期比17.9%増収と順調に推移している。

 中期的には、21年3月期以降の売上高成長率として、CAGR(年平均成長率)25.0%以上の成長を26年3月期までの平均成長率として掲げており、計算上、26年3月期の連結売上高は133億円が目標となる。採用、新規事業への投資も見込んでおり、販管費を適切にコントロールし、営業利益についても着実に進めていく方針。感染症のマイナス影響を受けているところではあるが、中期的な目標に対して売上は順調に推移している。

提供:モーニングスター社

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