日経平均は96円安と4日ぶり反落、利益確定売りに下げ転換―値がさ株の一角さえず=25日前場

 25日前場の日経平均株価は前日比96円15銭安の2万8286円94銭と4営業日ぶりに反落。24日の米国株式市場は感謝祭の祝日で休場ながら、欧州株高を支えに朝方は強含んで始まった。ただ、日経平均は直近3連騰で利益確定売りも出やすく、寄り付き直後に下げに転じた。いったん下げ渋る場面もあったが、買いは続かず、再び軟化し、前引け近くには2万8273円63銭(前日比109円46銭安)まで値を下げた。採用銘柄では、ファストリテ<9983.T>や、ダイキン<6367.T>、ファナック<6954.T>など値がさ株の一角がさえず、指数の重しとなった。

 東証プライムの出来高は5億1389万株、売買代金は1兆2719億円。騰落銘柄数は値上がり902銘柄、値下がり816銘柄、変わらず118銘柄。

 業種別では、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株が軟調。ファナック<6954.T>、東エレク<8035.T>、ソニーG<6758.T>などの電機株も売られた。小野薬<4528.T>、塩野義薬<4507.T>、協和キリン<4151.T>などの医薬品株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密株も安い。伊藤忠<8001.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株もさえず、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も値を下げた。

 半面、東電力HD<9501.T>、北陸電力<9505.T>、東北電力<9506.T>などの電気ガス株が堅調。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も高い。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も引き締まり、東京海上<8766.T>、SOMPOH<8630.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株も買われた。

 個別では、邦チタ<5727.T>、MSOL<7033.T>、ラクスル<4384.T>、電通グループ<4324.T>などが値下がり率上位。半面、JTEC<3446.T>、円谷FH<2767.T>、今仙電機<7266.T>、チェンジ<3962.T>などが値上がり率上位。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、19業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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