来週の東京外国為替市場見通し=米11月雇用統計などに注目

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2022/11/25 17:31

予想レンジ:1ドル=137円80銭-142円25銭

 21-24日のドル・円は下落した。週初21日は、中国・北京における新型コロナウイルス感染の再拡大で、ロックダウン(都市封鎖)などの政策緩和期待がはく落。ドルが主要通貨に対し上昇する中、ドル・円も上昇した。22日は、米金利の低下を背景にドル・円は反落。23日は、米経済指標の結果がまちまちとなる中、11月開催分のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨で、近い時期に利上げペースの鈍化が支持され、米10年債利回りが低下、ドル・円には売り圧力が強まった。24日も前日の流れを引継ぎ、ドル・円は3日続落となった。

 FOMC議事要旨を受け、米利上げペースは今後鈍化するとの見通しに傾いているが、利上げサイクルのピーク金利の水準については見方が分かれている。米景気やインフレ動向を見極めるうえで、引き続き米経済指標に注目したい。28日の週には、米コンファレンス・ボード消費者信頼感指数、米10月個人所得・個人支出、米11月ISM(サプライマネジメント協会)製造業景況指数の発表が予定されている。週末には米11月雇用統計の発表もあり、米利上げペースや金利のピーク水準への見方に影響を及ぼす可能性がある。10月の米雇用統計はまちまちの内容だったが、どちらかといえば労働市場ひっ迫を確認できる内容だった。仮に強い内容となれば、米利上げペース鈍化観測は後退し、ドルの支援となりそうだ。

 ドル・円は、15日の直近安値137円80銭近辺が下値のメドとなるが、ここを割り込むと135円程度までの調整が想定される。上値メドは、直近高値の142円25銭近辺

提供:モーニングスター社

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