Kappaブランドアパレル販売の中国動向、22年4〜9月期は約9%の減収も赤字額は縮小

サーチナ

中国株

2022/11/28 9:11

 イタリアのスポーツウェアブランドKappaの中国国内販売を手掛ける中国動向(03818/香港)が11月23日、23年3月期の中間決算を発表した。前年同期比で売上高が約9%減少する一方で、赤字額は縮小した。

 22年4〜9月期の売上高は7億7633万人民元で、前年同時期の8億5189万元から8.87%減少した。新型コロナウイルスによる世界経済への影響が続き、特に中国では各地で感染拡大に伴う経済活動の停止が発生したことで、売上が予想を下回る結果となった。主力製品であるKappaブランドの売上高は6億8400万元で、前年同期比8.4%減だった。このうち服装類は4億9800万元(同5.3%減)、靴類は1億5900万元(同19.3%減)だった。

 売上総利益は4億6100万元(同17.4%減)で、売上総利益率は前年同時期の65.5%から6.1ポイント減少して59.4%となった。売上総利益率の低下について同社は、主に販促活動やセールによる売価の割引を多く実施したことを挙げている。

 純損益は3億8622万元の赤字で、前年同時期の赤字7億7622万元から51.35%赤字額が縮小した。金融商品の公正価値の変動による損失が前年同時期に比べて減少したことや、前年同時期は965万元の損失だった為替差損益が当期は3635万元の利益に転じたことが赤字の減少に繋がった。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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