<米国株情報>AMCネットワークス、スペードCEOの辞任を発表―大規模レイオフも

株式

2022/12/1 10:28

 全米でケーブルテレビ局を運営しているAMCネットワークスは11月29日、クリスティーナ・スペードCEO(最高経営責任者)の辞任を発表した。同氏は9月に就任したばかりだった。また、経営合理化のため、近く大規模なレイオフ(一時解雇)を実施する計画も明らかにした。

 スペード氏は外部のコンサルティング会社に事業の見直しを委託し、レイオフを23年以降に実施するとしていたが、同社のジェームス・ドーラン会長はケーブルテレビ業界の競争激化や視聴者のケーブルテレビ離れによる契約解除の増加に対処するため、スペード氏の辞任と大規模レイオフといった経営の合理化を余儀なくされたとしている。

 同社の収入源は従来型のリニアTV放送に依存しているため、ネットフリックスなどの動画配信サービス大手に顧客を奪われている。AMCネットワークスもストリーミング事業を開始したが、健闘しているとは言い難い。ドーラン会長も社内メモで、「ケーブルテレビ契約の解除による損失をストリーミング事業の利益で相殺できると思っていたが、そうなっていない」と認めた。

 経済専門チャンネルCNBCなどが関係者から入手した従業員に宛てた社内メモによると、レイオフの規模は、数日以内に米国内で従業員の約20%。現在の従業員数は正社員が1700人超、パートが287人。

 なお、スペード氏の後任は社内から起用されるとみられている。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ