日経平均は312円高と5日ぶり大幅反発、戻り待ちの売りに伸び悩む=12月1日前場

 12月1日の日経平均株価は、前日比312円05銭高の2万8281円04銭と5日ぶりに大幅反発して前場の取引を終えた。きのう11月30日までに4日続落していた反動や、現地同30日の米国株式市場で、NYダウとナスダック総合指数が揃って大幅に上昇したこともあり、午前9時8分には、同454円47銭高の2万8423円46銭を付けた。買い一巡後は、戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好となり、伸び悩み商状が続いた。為替市場では1ドル=136円50銭台(11月30日は138円52-54銭)と、朝方から円高の方向にある。東証プライムの出来高は6億7447万株、売買代金は1兆7373億円。騰落銘柄数は値上がり691銘柄、値下がり1059銘柄、変わらず86銘柄だった。

 市場では「きのうの米国市場の上昇は、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演を受け、ショートが積み上がっていただけに、買い戻しが中心で、本格的な戻りには時期尚早ではないか」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が上昇。信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も高い。SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株や、AGC<5201.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株も堅調。SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も上げた。東証業種別指数は全33業種のうち、18業種が上昇、15業種が下落した。

 個別では、ACCESS<4813.T>、ニーズウェル<3992.T>、シキボウ<3109.T>、アーレスティ<5852.T>、日電波<6779.T>などが上昇。半面、日医工<4541.T>(監理)、テモナ<3985.T>、八十二銀行<8359.T>、いよぎんHD<5830.T>、サクサ<6675.T>などが下落している。

提供:モーニングスター社

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