日経平均は5日ぶり大幅反発も、手がかり材料に乏しいなか上げ幅縮小し安値引け=1日後場

 1日後場の日経平均株価は、前日比257円09銭高の2万8226円08銭と5日ぶりに大幅反発した。朝方は、きのう11月30日までに4日続落していた反動や、現地同30日の米国株式市場で、NYダウとナスダック総合指数がそろって大幅に上昇したこともあり買いが先行。午前9時8分には、同454円47銭高の2万8423円46銭を付けた。その後、買い手がかり材料に乏しいなか、中国・上海市場をはじめ、台湾や香港の株式市場が堅調に推移したことや、ファンドによる再投資資金の流入期待も支えとして意識されたようだ。一方で、戻り待ちの売りも出て、取引終了にかけ上げ幅を縮小。反発ながら、きょうの安値で取引を終えた。東証プライムの出来高は12億4498万株、売買代金は3兆1404億円。騰落銘柄数は値上がり620銘柄、値下がり1150銘柄、変わらず66銘柄だった。

 市場では「先高期待が高まりつつあるが、米国で現地1日には10月個人所得・個人支出が、2日は11月雇用統計の発表を控えることから、積極的にポジションを取りにくい」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株や、信越化<4063.T>、三菱ケミG<4188.T>などの化学株が上昇。テルモ<4543.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、中外薬<4519.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株も高い。SUMCO<3436.T>、ノーリツ<5943.T>などの金属製品株や、郵船<9101.T>、飯野海<9119.T>などの海運株も堅調。SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、AGC<5201.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株も上げた。東証業種別指数は全33業種のうち、14業種が上昇、19業種が下落した。

 個別では、ACCESS<4813.T>、ニーズウェル<3992.T>、アーレスティ<5852.T>、シキボウ<3109.T>、日電波<6779.T>などが上昇。半面、日医工<4541.T>(監理)、いよぎんHD<5830.T>、イントラスト<7191.T>、八十二銀行<8359.T>、しずおかFG<5831.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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