【北京IPO】6日は農機用ギアメーカーの浙江豊安歯輪など2社が公募開始予定

サーチナ

中国株

2022/12/6 9:32

 北京証券取引所では12月6日、浙江豊安歯輪(870508/北京)と、重慶康普化学工業(834033/北京)の2社が新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 浙江豊安歯輪は1556万株を発行予定で、公募価格は10元。1999年設立の民営企業で、2016年に株式会社化した。各種農業用機械ギアの研究開発、生産、販売を主業務としており、主要製品は収穫機、トラクター、耕運機のギアなど。自走式クローラー麦・稲収穫機用車輪において国内市場で大きなシェアを持ち、業界をリードする地位を築いている。「国家ハイテク企業」の称号を獲得しているほか、関連国家規格の制定にも参加している。

 22年1〜6月期の売上高は収穫機用ギアが69.06%、トラクター用ギアが25.34%、耕運機用ギアが0.54%となっている。

 21年12月期の売上高は1億6699万元(前期比27.22%増)、純利益は4647万元(同11.85%増)。22年1〜9月期の売上高は1億2205万元(前年同期比6.26%減)、純利益は3206万元だった。

 重慶康普化学工業は1500万株を発行予定で、公募価格は14.77元。06年に重慶海祥医薬化工有限公司として設立した民営企業で、15年に株式会社化して現社名となった。銅抽出剤、新エネルギー電池用金属抽出剤、その他特殊表面活性剤の研究開発、生産、販売を主業務としている。長年の技術改良、製品開発により、銅抽出剤分野で国内をリードし、世界的にも知名度のあるリーディングカンパニーとなった。製品は湿式製錬、電池金属回収、都市鉱山資源処理、汚水中の重金属処理、浮遊選鉱などの分野に用いられており、チリ、コンゴ民主共和国、ザンビア、ミャンマー、メキシコのほか東アジア、西アジアなどの国・地域に輸出されている。また、寧徳時代などの新エネルギー電池関連の著名企業も顧客にもつ。

 2022年1〜6月期における売上構成は銅抽出剤が86.26%、その他特殊表面活性剤が13.74%となっている。中国国内における販売量ベースの銅抽出剤市場シェアは約55%だ。

 21年12月期の売上高は2億2521万元(前期比4.33%増)、純利益は5095万元(同13.39%減)。22年1〜9月期の売上高は2億6373万元(前年同期比2.24倍)、純利益は7823万元(同3.48倍)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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