【深センIPO】6日には創業板で華新緑源環保など2社が公募開始予定

サーチナ

中国株

2022/12/6 9:36

 深セン証券取引所では12月6日、創業板への上場を目指す華新緑源環保(301265/深セン)、寧波星源卓マグネシウム(301398/深セン)が新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 華新緑源環保は7575万株を発行予定。2006年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。電子廃棄物の解体、廃棄自動車の解体、使用済電子設備の回収・リサイクル、危険廃棄物処理など、固体廃棄物の資源化利用および処理サービスを主業務としている。北京市、内モンゴル自治区、雲南省に電子廃棄物解体拠点を持ち、多くの大型ハイテク企業、金融機関と提携して廃棄電子設備の回収と再利用を行っている。また、年間1万台を超える自動車を解体しており、北京地域ではトップクラスの解体能力を持つ。

 22年1〜6月期の売上構成は、電子廃棄物解体が60.14%、電子設備の回収・リサイクル製品が7.74%、自動車解体による生産物が7.77%、危険廃棄物処理サービスが24.34%となっている。21年12月期の売上高は7億8172万元(前期比37.26%増)、純利益は1億5630万元(同18.49%増)。22年1〜9月期の売上高は5億6414万元(前年同期比7.09%減)、純利益は9689万元(同27.76%減)。

 寧波星源卓マグネシウムは2000万株を発行予定。03年設立の民営企業で、17年に株式会社化した。マグネシウム合金、アルミニウム合金の精密ダイカスト製品および金型の研究開発、生産、販売を主業務としている。主な製品は自動車のヘッドライト放熱ブラケット、座席構造部品、センターコンソールフレーム、ディスプレイブラケット、スピーカーハウジング、電動バイク変速機ボックスなどで、フォード、クライスラー、テスラ、アウディ、日産、アキュラ、ビュイック、プジョーなど著名ブランドの自動車に用いられている。

 22年1〜6月期の売上構成は、自動車用ダイカスト製品が71.89%、非自動車用ダイカスト製品が10.58%、金型製品が17.53%。地域別では国外向けが47.19%、国内向けが52.81%となっている。米中貿易摩擦による影響低減のために国内市場の開拓を強化しており、国外向け売上の比率は19年の67.81%から減少傾向にある。

 21年12月期の売上高は2億1901万元(前期比25.88%増)、純利益は5364万元(同10.89%減)。22年1〜9月期の売上高は2億56万元(前年同期比27.29%増)、純利益は4425万元(同7.10%減)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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