【上海IPO】IC・素子製造の北京燕東微電子が7日に公募開始、1億7987万株発行予定

サーチナ

中国株

2022/12/7 9:35

 上海証券取引所の科創板への上場を目指す、ディスクリート素子など製造の北京燕東微電子(688172/上海)が12月7日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1億7987万株を発行予定で、公募終了後速やかに上場する見込みだ。

 同社は1987年に北京燕東微電子聯合公司として設立、21年に株式会社化した。半導体チップの設計、シリコンウエハーの製造、実装・テストを一体化した半導体企業で、中国国内で高い知名度を持つ集積回路(IC)およびディスクリート素子製造、システムプラン提供業者である。主な製品はデジタルバイポーラトランジスタやECMプリアンプなどのディスクリート素子、電圧調整やコンパレーター、クロックICなどのアナログIC、その他特殊ICや素子など。また、シリコンウエハーの製造、実装・テストも手掛けている。主にコンシューマーエレクトロニクス、電力電子、新エネルギーなどの分野に用いられている。

 2021年1〜6月期の売上構成は、ディスクリート素子・アナログICが約10%、特殊IC・素子が約40%、シリコンウエハーが約45%、実装・テストが約2%となっている。19〜21年における世界の年平均ECMマイクロフォン出荷量が約30億個であるのに対し、ECMマイクロフォンに1つ搭載されるECMプレアンプの同社の年平均出荷数は20億個を超えており、シェアは7割近くに達するものとみられる。また、中国国内のデジタルバイポーラトランジスタ市場シェアは30%以上となっている。

 シリコンウエハーでは22年6月現在で6インチの生産能力が月6万5000枚、8インチが同4万5000枚の製造能力を持ち、12インチの生産ラインの建設にも着手している。また、MOSFETやIGBT、デジタルIC、ロジックIC、TVS、JFETなどの技術プラットフォームを開発している。

 21年12月期の売上高は20億3469万元(前期比97.45%増)、純利益は5億6915万元(同22.94倍)。22年1〜9月期の売上高は17億3674万元(前年同期比23.24%増)、純利益は4億4938万元(同29.11%増)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ