小売事業者の高キン零售、23年3月期中間決算はテナント収入減の影響で約2%の減収に

サーチナ

中国株

2022/12/8 9:16

 中国の小売事業者、高キン零售(06808/香港)が12月6日、2023年3月期の中間決算を発表した。前年同時期に比べて売上高が約2%減少するとともに、損益が赤字に転落した。

 22年4〜9月期の売上高は406億1100万元で、前年同時期の415億3400万元から2.22%減少した。このうち店舗経営による商品販売の売上高は390億8400万元で前年同期比1.7%減、テナント収入は15億2700万元で同13.87%減となった。商品販売ではネットスーパー体制の整備に取り組んだことで、4〜5月に上海市で行われたロックダウンに伴うオフライン店舗営業への影響を軽減した。一方、テナント収入は新型コロナウイルス感染対策として行政が店舗の一時営業停止や営業時間短縮を実施したこと、テナントを支援すべく賃料の減免措置を講じたことにより減少した。

 9月30日現在、同社は中国国内で華東地域を中心に488か所の大規模店舗、10か所の中型スーパーマーケット、99か所の小型スーパーマーケットを運営。売場総面積は1362万9309平方メートルとなっている。

 当期純損益は8700万元の赤字で、前年同時期の1億1200万元の黒字から赤字に転落した。商品売上とテナント収入の減少とともに売上総利益率も低下して営業利益が減ったことに加え、所得税支出が3億5200万元と前年同時期の倍近くに増えたことにより、損失が利益を上回る結果となった。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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