【北京IPO】超電導MRI部品の上海辰光医療科技など2社が上場、河南秋楽種業科技は公募割れに

サーチナ

中国株

2022/12/8 9:21

 北京証券取引所では12月7日、上海辰光医療科技(430300/北京)、河南秋楽種業科技(831087/北京)の2社が新規上場した。このうち、河南秋楽種業科技は初値が公開価格を下回った。

 上海辰光医療科技の初値は公開価格6.00元を17.67%上回る7.06元だった。終値は同33.50%高の8.01元だった。

 同社は2004年設立の民営企業で、11年に株式会社化した。医用画像処理用超電導MRI設備の重要部品、科学研究用特殊磁性体の研究開発、生産、販売およびメンテナンスを主業務としている。製品は超電導磁性体、RF測定器、傾斜磁場コイル、パワーアンプ、グラジエントアンプなど超電導MRI設備に用いられる90%以上の部品を網羅している。21年12月期の売上高は1億9615万元(前期比37.69%増)、純利益は2334万元(同5.49倍)。22年1〜9月期の売上高は1億1674万元(前年同期比1.13%増)、純利益は745万元(同32.82%減)。

 新規上場に伴い調達予定の9000万元(約18億円)は、40%の3600万元をMRI重要部品の研究開発・産業化プロジェクトに、40%の3600万元をカスタマイズ型超電導磁性体研究開発プロジェクトに用いる。

 河南秋楽種業科技の初値は公開価格の6元を0.17%下回る5.99元だった。終値は同2.50%減の5.85元だった。

 同社は00年に河南農科院有限公司として設立し、11年に株式会社化して現社名となった。トウモロコシ、小麦、落花生などの種子の育種、加工、販売や関連技術サービスの提供を主業務としている。充実した研究開発体制により各種種子の品種改良に取り組んでおり、「秋楽368トウモロコシ」など多くの優良新品種を開発してきた。20年におけるトウモロコシ種子中国市場シェアは売上高ベースで0.65%で業界13位、小麦種子は0.28%で業界62位となっている。21年12月期の売上高は3億3856万元(前期比24.60%増)、純利益は4007万元(同94.23%増)。22年1〜9月期の売上高は1億8651万元(前年同期比10.76%増)、純利益は851万元(前年同時期は83万元の純損失)。

 新規上場に伴い調達予定の2億3000万元(約45億円)は、約97%の2億2200万元をバイオ育種研究開発能力向上プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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