【北京IPO】粉末金属部品加工の荊州九菱科技が9日に公募開始、1120万株発行予定

サーチナ

中国株

2022/12/8 9:26

 北京証券取引所への上場を目指す、金属部品加工企業の荊州九菱科技(873305/北京)が12月9日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1120万株を発行予定で、公募価格は11.72元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2002年設立の民営企業で、18年に株式会社化した。粉末冶金、永久磁石材料製品の研究開発、生産、販売を主業務をしており、製品は主に自動車のスターター、ワイパーモーター、ギアボックスシンクロナイザー、冷却コンプレッサー、洗濯機クラッチ、減速機などに用いられる。湖北神電汽車電機、東風電駆動、奇精機械、東貝集団などの中国国内メーカーを顧客に持ち、自動車分野では一汽大衆、上汽大衆、上汽GM、現代自動車、長城汽車、東風シトロエン、吉利汽車、奇瑞汽車、東風汽車など、家電分野ではハイアール、美的、フィリップスなどの著名ブランドの最終製品に同社の製品が利用されている。

 21年における売上構成は、粉末冶金自動車部品が46.51%、粉末冶金家電部品が40.32%、自動車のスターター用フェライト磁石材料製品が13.17%となっている。同社の計算によれば、同社の自動車スターター用粉末冶金ギアおよびオイルシールは毎年約681万台の乗用車、商用車に利用されており、21年の中国国内における自動車生産量が2652万8000台だったことから、同社の自動車スターター用粉末冶金製品市場シェアは約25.67%となる。

 21年12月期の売上高は1億5568万元(前期比9.83%増)、純利益は3117万元(同1.02%増)。22年1〜9月期の売上高は9974万元(前年同期比9.81%減)、純利益は1619万元(同22.34%減)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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