<相場の読み筋>12月14日

2022/12/14 7:45

 13日の米国株式は、続伸した。NYダウが前日比103.60ドル高の3万4108.64ドル、ナスダック総合指数が同113.076ポイント高の1万1256.814ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億9112万株、ナスダック市場が56億1155万株だった。注目された米11月CPI(消費者物価指数)は前年同月比7.1%上昇し、市場予想平均の同7.3%上昇よりも低かった。市場予想平均よりも伸びが小さかったことから、FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ長期化への懸念が後退、NYダウは、一時700ドルを超える上昇をみせる場面もあった。ただ、買い一巡後は、戻り待ちの売りに押され、下げに転じる場面がみられるなど、荒い値動きとなった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、メタ(旧フェイスブック)やエヌビディア、アルファベット(グーグルの持ち株会社)などが買われた。

 14日の東京株式は、堅調な展開か。きのう13日の日経平均株価は、戻り待ちの売りに上値が重かったものの、現地13日の米国株式が続伸したこともあり、買い先行のスタートが見込まれる。ただ、現地14日には、パウエルFRB議長の記者会見を控えることから、模様眺めムードが広がる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=135円台の半ば(13日は137円40-43銭)、ユーロ・円が1ユーロ=144円台の前半(同144円99銭-145円03銭)と円高に振れており、輸出関連銘柄には重しとして意識されそう。13日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、富士フイルム<4901.T>、アドバンテスト<6857.T>、日産自<7201.T>などが、13日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は13日の大阪取引所清算値比80円高の2万7970円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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