<相場の読み筋>12月16日

2022/12/16 7:45

 15日の米国株式は、続落した。NYダウが前日比764.13ドル安の3万3202.22ドル、ナスダック総合指数が同360.360ポイント安の1万810.526ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億3866万株、ナスダック市場が52億5788万株だった。米11月小売売上高が前月比0.6%減となり、市場予想平均の同0.1%減よりも悪かった。前日14日には、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が利上げを継続する考えを示していたこともあり、景気悪化への警戒感が強まった。リスク回避姿勢から、NYダウは一時950ドルを超える下げをみせる場面もあった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、ネットフリックスやアップル、アプライド・マテリアルズなどが下落した。

 16日の東京株式は、売り先行後も軟調な展開か。日経平均株価は、きのう15日に3日ぶりに反落した動きや、現地15日の欧米株式が下落したことから、売り先行スタートとなろう。売り一巡後は、週末要因もあり、模様眺めムードが広がりそう。15日引け後、指数寄与度の高いファーストリテ<9983.T>が1対3の株式分割を実施すると発表しており、同社株の動向に関心が向かうとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=137円台の後半(15日は135円85-87銭)、ユーロ・円が1ユーロ=146円台の前半(同144円56-60銭)と円安方向に振れている。15日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、TDK<6762.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、15日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は15日の大阪取引所清算値比355円安の2万7605円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ