<相場の読み筋>12月21日

2022/12/21 7:45

 20日の米国株式は、5日ぶりに反発した。NYダウが前日比92.20ドル高の3万2849.74ドル、ナスダック総合指数が同1.080ポイント高の1万547.112ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億9299万株、ナスダック市場が45億7960万株だった。日本銀行が金融政策決定会合で、長短金利操作の許容変動幅を拡大。日本が大規模緩和の縮小へ向かうとの思惑から、米10年物国債の利回りが上昇(価格は下落)した。利ザヤ拡大期待から金融株が堅調で、NYダウの上昇を支えた。米11月住宅着工件数は年率換算で142万7000件となり、市場予想平均の140万件を上回った。NYダウ採用銘柄では、IBMやシェブロン、ウォルト・ディズニーなどが値上がり率の上位に入っている。

 21日の東京株式は、落ち着きどころを探る展開か。きのう20日は、日本銀行が長短金利操作の許容変動幅を拡大させると発表。想定外の決定を受け日経平均株価は急落し、心理的なフシ目の2万7000円を大きく割り込んだ。日本銀行の黒田東彦総裁は、20日引け後に行った会見で、「金融政策の枠組みや出口戦略を具体的に論じるのは時期尚早」としているが、思惑が先行する不安定な値動きが続きそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=131円台の半ば(20日は132円58-61銭)、ユーロ・円が1ユーロ=139円台の後半(同140円70-74銭)で推移する。20日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、ソニーG<6758.T>、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などが、20日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は20日の大阪取引所清算値比195円安の2万6325円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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