来週の日本株の読み筋=インフレ・米金融政策めぐり全般様子見ムードか

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株式

2022/12/30 16:20

 来週(1月4-6日)の東京株式市場は、正月休み明けで取引は3営業日となるが、インフレと米国の金融政策をめぐり、23年も全般的に様子見ムードの強い出足となる可能性がある。

 今週(12月26-30日)の日経平均株価は、27日高値2万6620円をピークに軟化すると、そのまま騰勢が戻らずに5日移動平均線を下回る水準に押しとどめられた。終盤は手じまいとアルゴリズムの売りに支配されたような展開となり、今後の世界景気の悪化への不安を背景に、優良銘柄にも買いが集まりにくかった。

 来週も、外部環境は改善しにくそうだ。海外勢が復帰する点は期待材料だが、方向感は日本の正月休み中の米国株の値動き次第だろう。経済面では中国の新型コロナウイルスの感染爆発により、春節(旧正月、23年は1月21-27日)のインバウンド(訪日外国人観光客)効果も見込みにくくなった。

 スケージュル面では、中国で1月3日に12月財新製造業PMI(購買担当者指数)が発表され、4日は米国で12月ISM(米供給管理協会)製造業景況指数と11月JOLT求人件数、さらに12月開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録の公表を控える。5日は米12月ADP雇用統計、6日は米12月雇用統計と同ISM非製造業景況指数が続く。重要な経済指標も多く、大きな株価反応につながる展開も予想される。

提供:モーニングスター社

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