ラクオリア薬が反発、胃食道逆流症治療薬の導出先である韓国HKイノエン社が新製剤を発売

株式

2023/1/5 15:53

 ラクオリア創薬<4579.T>が反発し、40円高の1217円を付けた。4日引け後、同社がHKイノエン社に導出した胃食道逆流症治療薬「tegoprazan」(韓国販売名<韓国登録商標>:K-CAB)について、びらん性胃食道逆流症治癒後の維持療法向けの新製剤「K-CAB錠25mg」を発売したことを明らかにし、材料視された。

 ラクオリア薬は、HKイノエン社との間で、tegoprazanの開発・販売および製造の再実施許諾権(サブライセンス権)付き独占的ライセンス契約を締結している。Tegoprazanは、HKイノエン社により販売名「K-CAB」として19年から韓国で販売されており、22年の韓国国内売上(院外処方実績)は11月の時点で1136億ウォン(約113億円/1韓国ウォン=0.10円)となり、21年の通期実績1096億ウォンを超える売上を上げる大型製品となっている。

 Tegoprazanが韓国で製造販売承認を得ている適応症は、びらん性胃食道逆流症、非びらん性胃食道逆流症、胃かいよう、ヘリコバクター・ピロリ除菌補助療法に本維持療法を加えた5つ。今回の新製剤発売により、胃酸関連疾患におけるさまざまなニーズに応えることができる治療薬として、市場における地位をさらに強固にすると期待されている。

 5日の終値は、前日比8円高の1485円。

提供:モーニングスター社

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