<相場の読み筋>1月20日

2023/1/20 7:45

 19日の米国株式は、NYダウが前日比252.40ドル安の3万3044.56ドルと3日続落、ナスダック総合指数が同104.744ポイント安の1万852.269ポイントと続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億5373万株、ナスダック市場が44億2399万株だった。米週間の新規失業保険申請件数が季節調整済みで19万件となり、市場予想平均の21万4000件よりも良好だった。ただ、引き締まった労働市場の動向から、FRB(米連邦準備制度理事会)による積極的な利上げの継続が意識され、売りが優勢となった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アドバンスド・マイクロ・デバイシズやエヌビディア、アプライド・マテリアルズなどが下落した。

 20日の東京株式は、弱含みの展開が続きそう。日経平均株価は、きのう19日に大幅反落した動きや、現地19日の米国株式が下落したことから、売り優勢スタートが見込まれる。ただ、ブレイナードFRB副議長は現地19日の講演で、次回の金融政策会合では利上げ幅を0.25%へ縮小する可能性を示唆。米利上げへの過度な警戒感が後退し、米株価が見直されることも予想され、時間外取引での米株価指数先物の動きが注目される。為替相場は、ドル・円が1ドル=128円台の半ば(19日は128円17-19銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=139円台の前半(同138円52-56銭)と円安方向に振れている。19日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、楽天グループ<4755.T>、トヨタ<7203.T>、三住トラスト<8309.T>などが、19日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、19日の大阪取引所清算値比20円安の2万6320円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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