<新興国eye>前週の上海総合、人民銀の資金供給やコロナ最悪期脱出発言で4週続伸=BRICs市況

新興国

2023/1/23 9:12

 前週(16-20日)の中国株式市場は主要指標である上海総合指数が週間ベースで4週続伸。20日は3264.81(13日終値比2.16%高)だった。

 週明け16日は指数が3営業日続伸。翌17日は小反落、18日は小反発した。19日は続伸。

 週前半は、ゼロコロナ政策の終了で経済再開の動きが進んでいることや、香港経由で外国人投資家が買い越しとなったこと、さらには中国人民銀行(中銀)が中期流動性ファシリティ(MLF)を通じ、790億人民元、また、リバースレポで1540億人民元の短期資金を市場供給したことが好感され、買いが優勢となった。その後は、中国の22年末時点の人口が前年比で減少したため、経済成長の減速懸念が強まり、売りが優勢となった。また、22年のGDP伸び率が前年比3.0%増と、市場予想(2.7%増)を上回ったものの、大きく減速したことも嫌気された。

 週後半は、22日からの春節(旧正月)を控え、利益確定売りが強まったが、外国人投資家の買い越しが相場を下支え。その後は、引き続き、外国人投資家が買い越しとなったことや、IMF(国際通貨基金)のゴピナート副専務理事が中国経済の見通しについて、4-6月期以降に急回復する可能性を示したこと、さらには人民銀がリバースレポで4670億人民元を市場供給したことが好感され、買いが一段と強まった。

 週末20日は3日続伸。新型コロナ対策を監督する孫春蘭副首相当局がコロナとの戦いが最悪期を脱したとの認識を示したことが買い材料。これを受け、外国人投資家の買い越しが進み、相場を押し上げた。

 今週(23-27日)の株式市場は、春節(旧正月)のため、休場となる。

<関連銘柄>

 上証50連動<1309.T>、上場パンダ<1322.T>、上場チャイナ<1548.T>、

 H株ブル<1572.T>、H株ベア<1573.T>、中国A300<1575.T>、

 南方A50<1576.T>

提供:モーニングスター社

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