【為替本日の注目点】ドル円130円台で底堅く推移

為替

サーチナ

2023/1/24 10:32

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

 東京市場では129円台前半まで売られたドル円は上昇し、NYでは130円88銭前後まで反発。リスクオンの流れから長期金利が上昇したことでドル円はしっかり。ユーロドルは1.08台で堅調に推移。ECBによる引き締め政策の継続観測が支えに。株式市場は3指数が揃って続伸。S&P500は4000ポイントの大台を回復し、ナスダックも大幅高。債券は3日続落。長期金利は3.51%台に上昇。金と原油は小幅に反落。

マーケット情報

12月景気先行総合指数 → -1.0%

ドル/円 130.23 ~ 130.88

ユーロ/ドル 1.0846 ~ 1.0877

ユーロ/円 141.58 ~ 142.06

NYダウ +254.07 → 33,629.56ドル

GOLD -0.40 → 1,928.60ドル

WTI -0.02 → 81.62ドル

米10年国債 +0.031 → 3.510%

本日の注目イベント

豪 12月NAB企業景況感指数

独 2月GFK消費者信頼調査

独 1月サービス業PMI(速報値)

独 1月総合PMI(速報値)

欧 ユーロ圏1月製造業PMI(速報値)

欧 ユーロ圏1月サービス業PMI(速報値)

欧 ユーロ圏1月総合PMI(速報値)

米 1月S&Pグローバル製造業PMI(速報値)

米 1月S&Pグローバルサービス業PMI(速報値)

米 1月S&PグローバルコンポジットPMI(速報値)

米 1月リッチモンド連銀製造業景況指数

米 企業決算 → GE、3M、ロッキード、J&J、マイクロソフト、ベライゾン

 昨日の東京時間昼頃には129円04銭辺りまで売られたドル円はその後上昇に転じ、NYでは長期金利の上昇もあり、130円88銭前後までドルが反発しています。131円台を前に上昇の勢いは止められた格好でしたが、先週末のNYで付けた、130円62銭の高値を抜いています。NY株式市場では連日株価の大幅高が続き、「リスク資産の株が買われたことで、安全資産の債券が売られる」展開が続いています。言い換えれば、「リスクオン」の流れが強まり円が売られ、ドル円が上昇しているとみられます。昨日はマイクロソフトなどが上昇していますが、このところIT企業の人員削減が相次ぎ発表されたことが好感され、株価の上昇につながっている面もあります。

 先週後半からは、ドル円が128円台から130円台で底堅い動きを続けていたことで、「日足」チャートではやや変化が出て来ました。昨年10月21日に記録した151円94銭の高値を起点として11月4日の高値、さらには今年1月12日の高値を結んだトレンドラインは抵抗線として機能しており、ドルの上昇を抑えてきましたが、昨日のドル高によってこの線を上抜けしています。日足の「レジスタンス・ライン」を上抜けしたことで、ここから見る限り「短期的にはドルが底を打って上昇に転じるシグナル」の可能性があります。もちろん、このラインの上抜けだけで必ずドル高に転じると判断することは危険です。テクニカル指標に「だまし」はつきもので、今回の上抜けも「だまし」であって今後数日して再び下落に転じる可能性もないとは言えません。また、「MACD」を見ても、上昇を示唆するゴールデン・クロスを点灯させています。ただし、「MACDとシグナル」の両線は依然として「マイナス圏」で推移しており、「ゼロの軸」を越えていない点には注意が必要です。「一目均衡表」では、まだ「日足」での雲抜けにはかなり距離がありますが、短い「120分足」では雲抜けを完了しています。これらを総合して勘案すれば、「短期的にはドルが上昇トレンドに入っているものの、依然として中長期トレンドではドル安の流れは変わっていない」ということでしょう。従って、ドルの下落を見込んでいる「ドルベア」スタンスの人であれば、注意が必要だということです。チャートの「足」は短ければ短いほど早くサインを出します。重要なのは、どの足に変化が出たら、ポジションの入れ替え、あるいは手仕舞いをするのかを、しっかりと決めておくことです。

 ザンビアを訪問しているイエレン財務長官は記者団に、「現在目にしているのは、サプライチェーン問題の著しい緩和と在庫の増加、輸送費用の低下だ」とし、「従って、そうした部分のインフレはもはやあまり有意な形で寄与していない」と述べ、「昨年下期の物価上昇圧力に大きく寄与した住宅市場の過熱も今年半ばまでに冷めるだろう」と語っています。その上で、「向こう6カ月で、米国のインフレに対する住宅価格の押し上げはほぼなくなるはずだ。極めて有益な兆しだ」と話しています。(ブルームバーグ)確かに、米住宅市場では新築、中古を問わず昨年中盤からの鈍化傾向は鮮明です。住宅着工件数は昨年4月の「181万件」をピークに12月には「133万件」にまで減少しています。また、中古住宅販売件数も昨年1月の「649万件」から12月には「402万件」と、大きく減少しています。金利上昇の影響がいち早く出る住宅市場の鈍化は当然ですが、この先賃金上昇がどこまでこの傾向に抗うのかといったところです。

 本日のドル円は129円~131円50銭程度を予想します。

(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ)(写真:123RF)

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・主要経済指標の一覧表 ‐ 今月の主要経済指標の予想数値、結果の一覧

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