中国アルミ国際工程、22年12月期は黒字転換の見込み

サーチナ

中国株

2023/1/25 9:20

 アルミニウムなど非鉄金属を中心とした分野エンジニアリングを手掛ける中国アルミ国際工程(02068/香港、601068/上海)が1月19日、2022年12月期通期の業績予測を発表し、前期の赤字から黒字転換する見込みであることを明らかにした。

 業績予測によれば、同社の22年12月期通期におおける上場会社株主に帰属する純損益は9500万〜1億4000万元の黒字となり、約9億5000万元の大幅な赤字だった前期から黒字に転換する見込み。一方、非経常利益を差し引いた上場会社株主に帰属する純損益は3億8000万〜4億2500万元の赤字となるが、前期の10億2800万元の赤字から59〜63%の赤字縮小となる。

 業績が改善した主な理由について同社は、生産経営管理の強化、コストの徹底管理、融資構造の改善を進めるとともに、債権管理を強化して負債の解消に取り組んだこと、子会社である雲南弥玉高速道路投資開発有限公司の持分を処分したことによる投資収益の増加を挙げている。

 同社は22年12月通期で計6976件の契約を取り付け、契約金額は385億7000万元(前期比13.80%減)だった。このうちエンジニアリング部門の探査、設計およびコンサルティング事業の契約が5310件、契約金額が38億7200万元(同52.56%増)と好調だった。また、工業プロジェクトの施工事業も契約件数680件、契約金額174億6400万元(同10.04%増)と前期を上回ったが、民間用建築工事と道路建設・行政建築工事事業の契約額がそれぞれ前期比31.40%減、45.22%減と低調だった。このほか設備製造事業も契約額が前期比33.67%減となった。

 21年12月期の売上高は233億419万元(前期比1.40%増)、上場会社株主に帰属する純損益は9億5012万元の赤字(同51.92%の赤字減)。22年1〜6月期の売上高は103億5314万元(前年同期比0.19%増)、上場会社株主に帰属する純損益は6632万元の黒字(同19.71倍)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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