映画館経営の英皇文化産業集団、23年6月期中間決算は新型コロナによる営業停止の影響で赤字拡大

サーチナ

中国株

2023/1/25 9:34

 香港のコングロマリット・エンペラーグループ(英皇集団)の傘下で、中国本土や香港、マカオで映画館の運営や映画制作などを手掛ける英皇文化産業集団(00491/香港)が1月20日に2023年6月期の中間業績予告を発表し、約1億香港ドルの赤字だった前期からさらに赤字が拡大する見込みであることを示した。

 業績予告によれば、22年7〜12月期の純損益が最大で1億5000万ドルの赤字となり、9994万ドルだった前年同期から赤字額が15%拡大する見込みだ。赤字拡大の理由について同社は、中国本土の新型コロナ感染拡大に伴い映画館の一時休業が断続的に発生したことで収益を圧迫したとしている。

 同社は2005年設立で、映画館の経営と映画作品への投資を主業務としている。映画館事業では22年6月30日現在、中国本土で「英皇電影場」8か所、香港とマカオで「英皇戯院」8か所、マレーシアで「エンペラー・シネマズ」1か所の計17か所の映画館を運営している。また、子会社の英皇娯芸影院(広東)有限公司が中国本土で7か所の映画館を経営していたが、22年11月に経営不振により破産申請を行い、映画館を閉鎖した。

 22年6月期通期の売上高は3億6713万ドル(前期比58.99%増)、純損益は2億1840万ドルの赤字(同4.24%の赤字減)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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