新世界百貨中国、22年7〜12月期は長引くコロナの影響で1.7億香港ドル程度の赤字見込み

サーチナ

中国株

2023/1/26 9:31

 香港のコングロマリット新世界発展(00017/香港)傘下で、中国本土でデパート経営を行っている新世界百貨中国(00825/香港)が1月20日に2023年6月期の中間業績予告を発表し、前年同時期の黒字から当期は大幅な赤字に転落する見込みであることを明らかにした。

 業績予告によれば、同社の22年7〜12月期は純損益が最大で約1億7200万香港ドルの赤字となり、約4100万ドルの黒字だった前年同時期から赤字に転落する見込みだ。業績悪化の要因について同社は、新型コロナの感染拡大が続き、長期化していることともに、為替差損が増加したことを挙げている。

 同社は1993年の設立で、07年に香港メインボードに上場した。中国本土でのデパート店舗経営を主業務としており、北京、上海、瀋陽、武漢、成都など15都市で「新世界百貨」19店舗を経営しているほか、上海では「巴黎(パリ)春天」という店名のデパートやショッピングセンターを7店舗運営している。

 21年7〜12月期の売上高は10億8455万ドル(前年同期比4.09%減)、純損益は4100万ドルの黒字(前年同期は2億388万ドルの赤字)。22年6月期の売上高は19億3455万香港ドル(前期比13.87%減)、純損益は4億8338万ドルの赤字(同2.11倍の赤字増)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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