新火科技、22年9月期通期は約2億香港ドルの赤字
電子部品製造とフィンテック事業を手掛ける新火科技(01611/香港)が1月26日、2022年9月期通期決算報告を発表した。新規の暗号通貨事業により売上高が前期の約15倍にまで跳ね上がる一方で、コスト増で約2億香港ドルの赤字となった。
22年9月期通期の売上高は94億5286万ドルで、前期の6億1071万ドルから15.48倍の大幅な増加となった。大幅な売上増の要因は当期より開始した仮想資産貸借および暗号通貨OTC取引事業で、当該事業の売上高が89億4190万ドルに達した。このほか、従来の主業務であるエネルギー関連製品および電動・電子製品製造事業は3億9630万ドル(前期比5.3%増)、ブロックチェーンやフィンテック、ビッグデータなどの技術ソリューション提供事業が8040万ドル(同63.7%減)となっている。
なお同社は、業績低迷と先行きの不安感を理由に、22年11月1日付でブロックチェーンや仮想資産、フィンテックなどの分野向けにデータセンター、クラウドサービスを提供していた子会社Win Techno Inc.を売却した。
また、当期の純損益は2億650万ドルの赤字となり、前期の1億4147万ドルの黒字から赤字転落した。新事業立ち上げに伴うハイエンド人材確保のためのコスト、世界の主要市場に対する仮想資産および金融業営業許可証申請に関わる費用が嵩んだこと、製造事業の工場移転や再編に伴うコスト増などが収益を圧迫した。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)
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