日経平均は22円高、米国株高で買い先行も一巡後は伸び悩む

 27日午前10時時点の日経平均株価は前日比22円21銭高の2万7384円96銭。朝方は、買いが先行した。現地26日に発表された米22年10-12月期GDP(国内総生産)速報値が市場予想を上回り、米国株式市場で主要3指数が上昇。この流れを受け、寄り付き後まもなく2万7452円67銭(前日比89円92銭高)まで値を上げた。ただ、一巡後は、伸び悩み商状となっている。

 総務省が取引開始前に発表した1月の東京都区部消費者物価指数(CPI、中旬速報値)は、生鮮食品を除く総合で前年同月比4.3%上昇と伸び率は41年8カ月ぶりの大きさとなった。日銀が緩和政策を修正するとの思惑が上値の重しとして意識されている。

 業種別では、信越化<4063.T>、東ソー<4042.T>、資生堂<4911.T>などの化学株が堅調。三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>、千葉銀行<8331.T>などの銀行株も買われている。神戸鋼<5406.T>、東製鉄<5423.T>、中山鋼<5408.T>などの鉄鋼株や、伊藤忠<8001.T>、住友商<8053.T>、丸紅<8002.T>などの卸売株も高い。東電力HD<9501.T>、関西電力<9503.T>、北海道電力<9509.T>などの電気・ガス株も引き締まっている。

 半面、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が軟調。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>、テルモ<4543.T>などの精密株も安い。JR西日本<9021.T>、JR東海<9022.T>、西武HD<9024.T>などの陸運株も値を下げている。

 個別では、河西工<7256.T>、ローランド<7944.T>、Gunosy<6047.T>などが値上がり率上位。半面、ペガサス<6262.T>、邦チタ<5727.T>、ゴールドクレ<8871.T>などが値下がり率上位。

提供:モーニングスター社

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