【深センIPO】5G基地局向け防護部品製造の上海阿莱徳実業が31日に公募開始、2500万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/1/30 9:42

 深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、上海阿莱徳実業(301419/深セン)が1月31日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。2500万株を発行予定で、公募終了後速やかに上場する見込みだ。

 同社は2004年設立の民営企業で、16年に株式会社化した。高分子材料による通信設備部品の研究開発、生産、販売を主業務とする。基地局のアンテナカバー(レドーム)用RF・電波透過防護部品、EMIおよびIP防護部品、電子放熱部品など移動通信基地局設備内部、外部の部品製品を扱っており、中国国内で初めて5G通信基地局向け規格製品の量産化に成功した。RF・電波透過防護部品では電波透過率が最高で98%を超えるなど、同社の製品は業界内でもエリクソン、ノキア、サムスンの5G基地局設備に広く利用されている。

 22年1〜6月期における売上構成は、RFおよび電波透過防護部品が約49%、EMIおよびIP防護部品が約19%、電子放熱部品が約22%となっている。将来的には、通信設備分野で培ったノウハウを生かしてコンシューマー電子分野へ事業を拡大する方針だ。

 21年12月期の売上高は3億7220万元(前期比21.25%増)、純利益は7011万元(同1.08%増)。22年1〜9月期の売上高は2億7139万元(前年度同期比4.81%増)、純利益は4776万元(同2.73%減)。22年12月期の業績予測は、売上高が3億8500万〜4億500万元(前期比3.44〜8.81%増)、純利益は7100万〜7500万元(同1.26〜6.97%増)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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