日経平均は21円高、下げ転換後に切り返すも買い続かず

 30日午前10時時点の日経平均株価は前週末比21円06銭高の2万7403円62銭。朝方は、前週末の米国株高を支えに買いが先行した。いったん下げに転じた後、株価指数先物買いを交えて切り返し、一時2万7486円42銭(前週末比103円86銭高)まで上昇する場面もあった。ただ、買いは続かず、その後は上値が重くなり、前日終値近辺でもみ合い商状となっている。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が堅調。信越化<4063.T>、資生堂<4911.T>、JSR<4185.T>などの化学株や、HOYA<7741.T>、トプコン<7732.T>などの精密株も堅調。オンワードH<8016.T>、デサント<8114.T>などの繊維製品株も引き締まり、ヤマトHD<9064.T>、SGHD<9143.T>、セイノーHD<9076.T>などの陸運株も値を上げている。

 半面、日本製鉄<5401.T>、冶金工<5480.T>、東製鉄<5423.T>などの鉄鋼株が軟調。東京海上<8766.T>、SOMPOH<8630.T>、MS&AD<8725.T>などの保険株も売られている。ENEOS<5020.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株や、フジクラ<5803.T>、邦チタ<5727.T>、大阪チタ<5726.T>などの非鉄金属株も安い。

 個別では、TOB(株式公開買い付け)対象の兼松エレク<8096.T>(監理)がストップ高カイ気配となり、イントラスト<7191.T>、マースGHD<6419.T>などが値上がり率上位。半面、M&ACH<2127.T>がストップ安となり、ベステラ<1433.T>、SHOEI<7839.T>がなどが値下がり率上位。

提供:モーニングスター社

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