日経平均は16円高、円安支えに買い先行、米株安重しで下げ転換の場面も

 31日午前10時時点の日経平均株価は前日比16円58銭高の2万7449円98銭。朝方は、円安・ドル高を支えに買いが先行したが、30日の米国株安が重しとなり、直後に下げに転じる場面もあった。ただ、下値はごく限定的で、すかさず切り返し、一時2万7494円17銭(前日比60円77銭高)まで値を上げた。その後は買いが鈍り、小高い水準でもみ合い商状となっている。決算発表の本格化をにらみ、積極的な売買は手控えられている。

 業種別では、中部電力<9502.T>、北陸電力<9505.T>、東電力HD<9501.T>などの電気・ガス株が上昇。任天堂<7974.T>、アシックス<7936.T>などのその他製品株も高い。日本紙<3863.T>、王子HD<3861.T>などのパルプ・株や、ニッスイ<1332.T>、サカタのタネ<1377.T>などの水産・農林株も引き締まっている。大和ハウス<1925.T>、鹿島<1812.T>などの建設株も値を上げている。

 半面、INPEX<1605.T>、K&Oエナジ<1663.T>などの鉱業株が軟調。三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株も売られている。コスモエネH<5021.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株も安く、第一三共<4568.T>、小野薬<4528.T>などの医薬品株も値を下げている。

 個別では、バルカー<7995.T>がストップ高となり、兼松エレク<8096.T>(監理)、シンプレHD<4373.T>などが値上がり率上位。半面、M&Aキャピ<6080.T>がストップ安ウリ気配となり、ストライク<6196.T>が一時ストップ安。バリューコマース<2491.T>などの下げも目立つ。

提供:モーニングスター社

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