華能国際発電、22年12月期通期は2年連続で大幅な赤字決算に

サーチナ

中国株

2023/2/1 9:35

 中国の発電大手、華能国際発電(00902/香港、600011/上海)が1月30日、2022年12月期通期の業績予告を発表し、前期に引き続き大幅な赤字になる見込みを示した。

 業績予告によれば、22年12月期通期の親会社株主に帰属する純損益は70億〜84億人民元の赤字で、102億6436万元の赤字だった前期に比べて赤字額が18〜32%減少する見込み。また、非経常損益を差し引いた親会社株主に帰属する純損益は88億〜102億元の赤字で、125億5841億元の赤字だった前期より19〜30%の赤字減となる。

 前期に比べてやや改善したものの、それでも大きな赤字決算となる主な要因について同社は、石炭発電の比率が高い中で石炭価格が高止まりし、新エネルギー発電事業で出た利益で石炭発電事業の大幅な損失をカバーできなかったためと説明している。

 同社は1994年設立で、同年にニューヨーク、98年に香港メインボード、01年に上海メインボードにそれぞれ上場した。中国国内の26省・自治区・直轄市で発電事業を行う中国最大の上場発電企業。中国のほか、シンガポール、パキスタンでも電力会社を運営している。21年12月31日現在の総発電容量は11万8695メガワット、クリーンエネルギー発電の比率は22.39%。

 21年12月期の売上高は2046億508万元(前期比20.75%増)、会社株主に帰属する純損益は102億6436万元の赤字(前期は23億7785万元の黒字)。22年1〜6月期の売上高は1168億6906万元(前年同期比22.68%増)、会社株主に帰属する純損益は32億2020万元の赤字(前年同時期は44億5573万元の黒字)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ