<相場の読み筋>2月2日

2023/2/2 7:45

 1日の米国株式は、続伸した。NYダウが前日比6.92ドル高の3万4092.96ドル、ナスダック総合指数が同231.768ポイント高の1万1816.320ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億4739万株、ナスダック市場が59億1910万株だった。

 注目されたFOMC(米連邦公開市場委員会)では0.25%の利上げを決定した。声明文では、インフレは幾分緩和されたが、高止まりしていると指摘し、先行きの政策金利については、継続的な引き上げが適切とした。引き締め策の継続が嫌気され、NYダウは一時500ドルを超える下げをみせる場面があった。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は記者会見で、インフレが緩和し始めているとの認識を示し、金利引き上げへの警戒感が後退し、上げに転じて取引を終えた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アドバンスド・マイクロ・デバイシズやエヌビディア、アプライド・マテリアルズなどが上昇した。

 2日の東京株式は、続伸後も堅調な動きとなりそう。きのう1日の日経平均株価は上げ幅を縮小する格好で取引を終えているが、現地1日の米国株式がFOMCを通過して続伸したことを受け、買い優勢のスタートが見込まれる。ただ、米国では2日の通常取引終了後に、市場への影響度の高いアップルやアマゾン・ドットコムの決算発表が予定されていることから、積極的な売買は限られそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=128円台の後半(1日は130円17-18銭)と円高に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=141円台の半ば(同141円63-67銭)と小動き。輸出関連銘柄には対ドルでの円高が重しになりそう。

 1日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、日立<6501.T>、アドバンテス<6857.T>、キーエンス<6861.T>などが、1日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、1日の大阪取引所清算値比115円高の2万7425円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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