鞍鋼HD、22年12月期通期の純利益は90%以上減の1.56億元程度の見込み

サーチナ

中国株

2023/2/2 9:16

 中国の鉄鋼大手、鞍鋼HD(00347/香港)が1月30日、2022年12月期通期の業績予告を発表し、純利益が前期比で90%以上減少する見込みであることを明らかにした。

 業績予告によれば、22年12月期通期の会社株主に帰属する純利益は約1億5600万人民元で、前期の69億6500万元から約97.76%減少する見込み。また、非経常損益を差し引いた純利益は約5900万元で、69億4100万元だった前期から約99.15%の減少となる。

 大幅な減益となった要因について同社は、22年4〜6月期以降、世界の経済情勢や市場の需給変化、さらに新型コロナの感染拡大といったネガティブな要素が重なり、鋼材市場の需要が低迷、鋼材価格が大きく下落したと説明。この厳しい状況の中で販売市場の開拓強化、製品とサービスを組み合わせた競争力強化、資源調達チャネルの拡大、合理的な在庫コントロールなどによるコストと資源消耗の低減に努めた結果、通期で1億5600万元の黒字を確保したものの、市場が好調だった前期に比べて利益が大幅に減少する結果になったとしている。

 同社の21年12月期の売上高は1366億7400万元(前期比35.45%増)、会社株主に帰属する純利益は69億6500万元(同3.50倍)。22年1〜6月期の売上高は702億9400万元(前年同期比2.78%減)、会社株主に帰属する純利益は17億1600万元(同67.06%減)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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